茜とは何か
1 アカネ科の蔓性(つるせい)の多年草である。
本州以南の山野に多く、茎は四角柱でとげがある。。ハート型の葉は4枚で、そのうち二枚は托葉が変化したもので(偽輪生)実際は対生の葉である。 晩夏、多数の淡黄緑色の小花を円錐状につける。 アカネ科の双子葉植物にはヤエムグラ・クチナシなども含まれる。 根から赤色の染料ができる。成分はアリザリンという。 春になると根から芽を出し、成長する。花期は夏から秋にかけてで、目立たない小さな花が咲き、晩秋には黒い果実をつけ、冬にはほとんど地上部は枯れてしまう。アカネの花は多数分岐した枝の先に咲く。 四角い茎に細かいとげがある。見分けるには枝分かれを見ればよく、枝が出ている方向の葉とその向かいの葉が本当の葉で、違う2枚が托葉の変化した葉である。果実は1つ、たまに2つくっついてできる。中には軟らかい果肉とやや硬い種子が一つ入っている。種子からの発芽は大体2月下旬から3月ごろ。根は染料や薬用になる。 根を煮出すと美しい赤い汁が作れ、草木染めに活躍する木である。 現在アカネ色素はセイヨウアカネ(西洋茜 R. tinctorum)の根から抽出している。セイヨウアカネは常緑で、葉は細長く6枚輪生する。根が太く、アカネより収量が多い。若干アカネ色素の割合がアカネとは違う。
ちなみにアカネをはじめ、草木で染められる染物には様々染め色が出現する。どの媒染剤を使か、あるいは植物のどこの箇所を使うかによって色見がまったく違ったものに仕上るのが醍醐味であり草木染めの楽しさでもあるのだろう。
草木染めで主に使われる植物:藍、しそ、さくら、たんぽぽ、かき、くちなし、くるみ、ぶどう、さざんか、よもぎ等。また、コーヒーや玉ねぎの皮などもよく染められる。
植物の箇所
草:花びら・茎・葉・根・種子
木:花びら・葉・木の皮・木の枝・根・種子
媒染剤:鉄、ミョウバン、銅、アルミ、酢、灰など
媒染剤を使った染物は一般的に色が濃く、くすんだ色に染まることが多い。しっかり染まり、洗濯をしても色が落ちにくい等の効果があるため媒染剤を用いての草木染めが一般的である。
アカネで染めると紅色から桜色だが、媒染剤を使うと茶色やグレーなどの色になることが多い。
玉ねぎの皮で染めると淡い黄色から茶色の綺麗な色がでる。家庭でも手軽にそめられることから酢やみょうばんなどの媒染剤を用いることが多い。コーヒー染めは渋いセピア色が出るため、布だけでなく帆船の模型の帆の部分を染めるのによく使うと聞く。
染め色について言えば草木染めの場合、季節や気候、又は植物の取れた季節、干して保存して保存してあったものを使うか・生のものを使うか、によってまったく変った色合いが楽しめる。一般的に花びらや葉の部分で染めるとその本来の色に染まりやすく、根を煮出して染めると意外な色が出て吃驚することもある。草木染めにはてのかかるものもある。藍染めなどがその例だ。藍染めというのは草木染めとはまた一線を引く染物である。藍という植物を発酵させ、アルカリを酸化させるなど化学変化を用いて染められるものだ。化学変化といっても近代に生まれたものではなく江戸時代にすでに技術が発達していたことからも古い歴史があることがわかる。
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